夏はプールや海水浴に出かけたり、突然の夕立にあうなど、水濡れに遭遇することの多い季節です。スマートフォンに限らず、携帯電話や、モバイル機器には、水濡れは故障の原因となります。電子機器にとって、夏はとても危険な季節なのです。
携帯電話は本体内部に水濡れシールが貼りつけてあります。これが水に濡れて色が変わると、水没させた動かぬ証拠となるわけです。水に落としていませんよ、勝手に壊れました、などと言い訳できない仕組みなのです。
確かに、スマホが水に濡れた状態で電源を入れると、感電したりバッテリーがショートするなど大変危険です。使用不可となるのは仕方のないことですが、電話帳やパスワードなどの各種設定、撮りためた写真などもまとめて失うことになり、そのダメージは意外に大きいもの。
そんな水没スマホに、緊急のデータ救出方法があります。筆者の家族はこの方法で2回もデータを復旧できました。もちろん、必ず復旧する保証はありませんが、試してみる価値はあるようです。
【復旧手順】
1.水に濡れたスマホからSIMMを抜く
2.可能であれば、バッテリーを外す(iPhoneはできない)
3.可能であれば、フタやコネクタカバーを外す(iPhoneはできない)
4.目でわかる濡れや水滴は拭き取る
5.コーヒーなど水以外の成分は徹底的に拭き取る
6.厚手のティシュ、ペーパータオルなどで本体を包む
7.シリカゲル、石灰など乾燥剤を用意する
8.口を密閉できる厚手のビニール袋に一緒に入れる
9.1週間ほど冷暗所に保管しておく
10.取り出して、ACをつないで電源を入れる
(一度濡れたバッテリーは接続しないこと)
11.電源が入れば成功。すぐにデータのバックアップを取りましょう
12.安全のため本体は交換しましょう
乾燥剤は、せんべいや海苔などと一緒に入っているものが使えます。
一度濡れたバッテリーを接続するのは危険です。データを取り終えたら、安全のために本体ごと交換することをおすすめします。(水)
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