ひつじ年に羊のチーズを召し上がれ
このチーズはただのチーズではありません。ヒツジのミルク、羊乳のチーズです。製造はオーストラリア。ヤギのチーズはスーパーでも見かけますが、ヒツジのチーズは見たことがありませんでした。
オーストラリアへ出張していた方からの頂き物です。いただいたのは2014年の7月。シールに[BEST BEFORE 19AUG14]とありますから賞味期限は去年の8月19日だったようです。
期限切れ後、半年はたっています。
グレーのカビの中に赤や青の刺激的な色カビも現れていて、においも強烈。目にしみてきます。見るからに食べるな危険のレベル。
いえいえ、これからがこのチーズの旬です。
フランス人の友人によると
「チーズに生えるカビは腐敗菌ではない。発酵が進んでいる証拠」
「チーズはいつたべても良く、そのときどきの風味を楽しむもの」
「チーズに賞味期限はない」
だそうです。
写真のように「発酵」が進んだチーズを食べるとっておきの方法があります。フランス人の友人直伝のワザを4つ教えましょう。
■賞味期限切れのチーズをおいしく食べる方法
【初級】
全員が鼻をつまんでみんなで食べる
【中級】
オリーブオイルをかけてコーティングして食べる
カビが生え始めてにおいが気になるときは、オリーブオイルを少しかけるとにおいの拡散が押さえられて食べやすくなります。
【上級】
リンゴと混ぜ合わせて食べる
1.リンゴを皮付きのまま小口切りにする
2.カットしたチーズとリンゴをビニール袋に入れる
3.しっかりと混ぜ合わせる
4.5分ほど置いてリンゴと一緒に食べる
リンゴと混ぜるとなぜにおいが消えるのかわかりませんが、目や鼻への刺激臭がとれて、まろやかな味わいでいただけます。フランスでは知られている生活の知恵、だそうです。
ネット検索ではチーズを焼けというサイトもありましたが、コンロにも部屋にもにおいがついてしまうので、筆者はお勧めはしません。
【最上級】
まわりの人が鼻をつまんでいるすきに食べる
危険信号がともるチーズ、お宅の冷蔵庫にもありませんか。まだまだ大丈夫、きっと食べられるはずです。
(水)
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