[010]祝!北陸新幹線開通。高岡のことも忘れないで。
いよいよ3月14日に北陸新幹線が開通します。
JRは東京―富山―金沢がひとつにつながるとアピールしていますが、この区間には知名度の低さから人に知られず、くやしい思いをしている駅がいくつもあります。
そんな駅を持つ町のひとつが高岡市です。富山市から西にわずか17キロ。県庁所在地の富山市に近すぎるため高岡市民はいつも割を食わされている気持ちのようです。他県で言えば、高崎市VS前橋市、静岡市VS浜松市、新潟市VS長岡市。そんな関係に近いといえばわかる人はわかるでしょうか。(VS=versus:バーサス、対立関係)
さらに言ってしまえば西に加賀百万石の金沢市があり、観光客の関心がそちらに吸い寄せられてしまうという、地理的にはダブルパンチどころではない圧倒的不利な状況です。
北陸の二大都市の狭間に埋没しそうな高岡市ですが、実は高岡にしかないオススメの観光スポットが意外にも多いんです。
1.忍者列車、ハットリくん列車とレトロなディーゼル車 高岡駅を始発駅とする氷見線は藤子不二雄A氏描く「忍者ハットリくん」をあしらったハットリくん列車で有名。鉄道マニアには重厚なデザインのディーゼル車も人気です。巨体を震わせながら走る姿はまさに鉄の生き物。
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2.日本一美しい海岸風景 氷見線から見える海岸線、雨晴海岸の風景は奈良時代の歌人や松尾芭蕉にも詠まれるほどの美しさ。とくに富山湾越しに望む雄大な立山連峰は一見の価値ありです。(画像提供:高岡市)
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3.富山県唯一の国宝、瑞龍寺 富山県にひとつしかない国宝が高岡市にある不思議。江戸時代の建築のようです。
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4.明治から続く風情ある町並み しぶい町並みが市内あちこちに点在しています。明治時代と現代を行き来する非現実的な感覚を味わえます。(画像提供:高岡市)
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5.お得なビジネスホテルで豪華な朝食 北陸を旅して良かったことはビジネスホテルがお得価格で泊まれること。ホテル同士で朝食を競っているようでわずかな追加料金で豪華な朝食に出会えます。バイキング形式の朝食ならぜひ予約しましょう。筆者は一日中カレー食べ放題という変わったサービスを体験しました。
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6.寿司がおいしい 富山湾で採れるブリやホタルイカ、岩ガキなど多種多様な海鮮とおいしいお米とくれば、まとめて味わえるお寿司ですね。ちなみにブリへの支出が日本一多い都市は富山市です(※1)。
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7.七夕まつりがものすごく盛り上がる 仙台の七夕まつりに匹敵するにぎやかさです。この他にも3日3晩万葉集を詠み続ける「万葉まつり」なる仰天イベントも毎年開催。(画像提供:高岡市)
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他に類を見ない食と文化度の高さで高岡市は他を圧倒しているようですね。
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くわしくは高岡市観光ポータルサイトへ。
(※1)出典:「家計調査(家計収支編)調査結果」より。
[家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(平成23年(2011年)~25年(2013年)平均) ](総務省統計局)