今を去ること数十年前、わたしはとある企業に新卒として入社しました。そこで教えられた仕事の作法のようなものはいまでも実行しています。
意識してやっているというより、身についた習慣でしょうか。そうしないと居心地の悪さを感じます。自慢にもなりませんがご紹介します。
1 出されたお茶は作業が始まる前に飲みほしておけ
得意先や社内のミーティングでお茶やコーヒーなどが出されることがあります。打合せに入る前に飲み物の器は空にしておけと言われました。
礼儀として少し手をつけるだけでなく、全部飲み切るのはみっともないようですが、これは事故を防ぐ知恵なのです。
書類を広げるとき、新人でなくとも湯飲みなどをひっかけて飲み物をこぼしてしまいがちです。大事な原稿やメモリーなどを濡らしてダメにしてしまう光景、漫画やドラマでは定番のシーンですね。
相手先の大事な資料や原稿を預かることの多い職場でしたから、謝って済むはずのない現実世界では避けたい事故です。新人だったからか、わたしが要領悪そうに見られていたのか何度となく言われ、ついに習慣となってしまいました。
でも、とっても気のきく秘書の方にさりげなくお替わりを出されたら、困りますね。
そのときの対策は・・・習いませんでした。
【筆者紹介】
初めまして。コラムを担当することになりました、水田です。印刷業界を皮切りに、広告、ゲーム、教育、IT業界と渡り歩いてきました。ニュースや事象について思うことを綴ってまいります。よろしくお願いいたします。
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